2019/06/03

6月の園だより



6月の俳句
<紫陽花に 雫あつめて 朝日かな> 加賀 千代女


いよいよ雨の季節の到来です。
子どもにとって雨の日に傘を差すのは大仕事です。
もともと傘は西洋で貴婦人が使う日よけ用のものが始まりと言われています。日本で雨よけとして使われ出したのは、江戸時代からで、それ以前に雨よけとして使われていたのは『かさじぞう』でおなじみの頭にかぶる笠だったようです。


<夕餉の話題>


進化論のダーウィンが残したといわれる言葉に


最も強いものが生きのびるのではなく
最も賢いものが生きのびるのでもなく
変化できるものが生きのびるのである

があります。

ここでの変化は適応と捉えることが出来ます。

私は過去に学校生活にうまく適応出来ずに不登校になった小・中学校を対象にした、適応指導教室で働いた経験があります。
通室してくる子どもが不適応になった原因は、自我意識が強く自己主張が強すぎて友達が離れてしまったケースや逆に友達に気を使い過ぎて疲れ果ててしまったケース等、百人百様でした。
不適応が進むと集団の中での自分の居場所が無くなり孤立してしまいます。
適応力を育むには社会性が芽生え、発達が著しい幼稚園時代が最適時と思います。そして集団に適応するために大切な力は
『人と心を通わす力』『我慢して行動する力』『くじけないでやり抜く力』などが考えられます。