2020/12/02

12月の園だより

今年の1月16日に1名の新型コロナウィルス感染者が確認されてから1年が経ちます。多くのご家庭では、様々な生活上の設計、計画の見直しや断念を余儀なくされたことと拝察致します。

このような状況の中、保護者の皆様には幼稚園に対し、数々のご助言、ご鞭達を賜わりありがとうございました。心より御礼申し上げます

        <夕餉の話題>

最近、くじけそうになったり、困難なことに直面した時に、そこから立ち直り、もうひと頑張りできる力の育成が子育てをする上で注目されています。子どもの頃、安定した親子関係の中で自尊心や自己肯定感が培われないと<頑丈な心の土台>がつくられないと人生の大事な場面でもうひと頑張りすることができず心が折れ挫折してしまいます。この自尊心や自己肯定感を培う良い方法はスキンシップを図ることだそうです。すなわち、ペタペタ(さわる)ギュッ(抱きしめる)チュッ(キスをする)ことで心や感情が育ち<頑丈な心の土台>が培われるという訳です。

私もこのコロナ禍が一日も早く収束し、登園・降園時に笑顔でスキンシップ付きの「ごあいさつ」が出来ることを心待ちにしています。

 

 

 

 

2020/11/02

11月の園だより

スポーツの10月が過ぎ文化の11月の到来です。 運動会で全開したパワーを今度は作品展に発揮する番です。 そこではどんな個性を子ども一人ひとりが表現してくれるか、とても楽しみにしています。 子どもに限らず人は皆、得手不得手があります。 不得手な事に注文をつけられるよりも得手な事をほめられると、とても気持ちが快くなり、やる気を出し、成果をおさめます。

      <夕餉の話題>

家庭教育に生涯を捧げた 教育家ドロシー・ロー・ノルトはその著書の中で次のように書いています。 人に誉められるとき、恥ずかしがったり、 卑下したりせずに素直に感謝して喜べる人に育ってほしいとわたしは思います。

親に誉められて育った子どもなら、きっとそうなることでしょう。 自分の良さを親に誉められて育った子どもは、この世の中の良さも認められる子になります。 日々の暮らしの中で、子どもの良い面を少しでも多く見つけてください。 そうすれば、子どもは幸せな幼年時代を送ることができ、後の人生の幸福を約束されるに違いありません。

親の誉め言葉は子ども心の栄養となり、健全な人格形成には欠かすことが出来ないものと思います。

2020/10/01

10月の園だより

<暑さ寒さも彼岸まで>と言いますが、秋のお彼岸が過ぎ、ようやく酷暑も遠ざかり、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋がやって参りました。 しかしながら、コロナ禍という暗いベールが生活すべてに影を落とし、本来<天高い>はずの秋が重苦しいものになっている感じがしてなりません。  終息の日が必ず来る事を信じ One for all,all for one!の精神で日々を過ごすことが重要と心に刻 んでいます。              

 


       <夕餉の話題>

教育評論家の武田頂子氏は著書で自分の体験を元に子どものしつけは9歳までが望ましいとして、次のようなしつけをあげています。

● 健康な心と身体を育てるしつけ「生活習慣」「危機管理」「あいさつ・マナー」「食事」

● 自分をコントロールする力を伸ばすしつけ 「家事分担」「お金の管理」「学習習慣」「整理整頓・物の管理」

● 人と関わる力を伸ばすしつけ「人権尊重」「感動」「言葉づかい」

2020/09/30

9月の園だより

例年より2週間短い夏休みが終わりました。 この休み期間で夜遅くまで起きていたり、朝寝坊をしたりで生活のリズムがすっかりくずれてしまったお子さんがいるのでは無いでしょうか。 また虹組さんは入園時のやり直しという状態になっているお子さんがいるかも知れません。出来るだけ早く元通りの日常生活に戻れるよう 親御さんと園とが協力してがんばりましょう。 <夕餉の話題> ある家庭教育読本に親の養育態度には次のようなタイプがあると載っていました。 1) 手を貸さないことが子どもの自立につながると思っている放任タイプ 2) きげんの良い時はホイホイおだて、悪い時はガミガミタイプ 3) いつも子ども中心のベッタリタイプ 4) 父親と母親の指導がバラバラタイプ 5) ゆう通、応用のきかないコチンコチンタイプ 6) 兄弟姉妹を比較する差別タイプ 7) 結果を心配する先まわりタイプ 8) 「~ができたら、~してあげる」という交換条件タイプ 9) 「かわいい子には旅をさせられない」という盲愛タイプ 10)一挙手一投足に目を光らせ、一言いわないと気がすまない監視タイプ 11)「すべてはあなたのためよ」という恩着せタイプ 12) 前ぶれなくいきなり怒るガツーンタイプ ご家庭で話題にしてみて下さい。

 

2020/07/21

7月の園だより



例年、7月号の書き出しは『プールあそびの時間が待ち遠しくて、早々と水着を出してくる子ども達…』や『雪組さんにとっては楽しみと不安がいっぱいのお泊まり保育…』等と始めるのですが今年は残念ながら7月のお楽しみ行事はコロナ禍のため、ことごとく中止や延期を余儀なくされてしまいました。
 本当に切なく、残念な事ですが、今はただこの災害が早く終息し、安全宣言が出されることを祈るばかりです。
特効薬やワクチンは必ず出来るはずです。それまで共に頑張りましょう。




<夕餉の話題>



今年は7月いっぱい保育を行い、8月から夏休みに入ります。この休みを次のような社会性に磨きをかける期間にしてみて下さい。




●決まりを守り、正しく生活する。
●うそをつかず明るく過ごす。
●家族に頼りすぎず自分でやってみる。
●苦しさに負けず精一杯がんばる。
●自然や公共物を大切にする。
●まわりの人に思いやりの心を持つ。
●弱い立場の人を助け、いじめたりしない。


大人も子どもの前では いつでも どこでも どんな場面でも <正しく生きる><責任を転嫁しない><失敗を謝る><くじけない>ことが大事なような気がします。



2020/03/02

3月の園だより

3月の俳句
<菜の花や 月は東に 日は西に> 与謝 蕪村

文化祭の熱い感動もさめやらぬ間に、3月を迎えました。
雪組さんはいよいよ巣立ちの時を迎えます。4月からは小学一年生です。
幼稚園では保育(成)が主でしたが、小学校ではこれに強化鍛錬が相当の比重で加わってきます。

宮本武蔵の『五輪の書』に<千里の道もひと足宛はこぶなり 千日の稽古をもってとし万日の稽古をもって錬とする>とあります。

これを年に換算すると鍛は約3年、錬は約27年になります。人間一人前になるにはそれ相当の修業期間が必要であり、小学校一年生、まさにその始まりと言えるのではないでしょうか。

<夕餉の話題>

川崎市こども未来局では、就学前のお子さんを持つ保護者に対し、次のような啓発を行っています。

小学校入学までに身につけておきたいこと
◎基本的な生活習慣
 〇早寝早起きをすることで規則正しい生活を身につける。
 〇規則正しい食生活を身につける。
 〇手洗い、歯磨き、洗顔の習慣を身につける。
◎その他
 〇名前をしっかりと言えるようにしておく。
 〇着替えやトイレはお子様一人でできるようにしておく。

学校生活の相談について
◎入学にあたって心配なことや、お子様の様子で気になることは、入学予定の学校に相談する。
入学後は学級担当に相談する。

2020/02/07

2月の園だより

2月の俳句
<梅一輪 一輪ほどの 暖かさ> 服部 嵐雪
 今年の日本列島は強い暖冬傾向が続き、各スキー場は積雪が少なく営業に支障をきたしています。その一方、葉物野菜は成育が良く、安く出まわり家庭の財布に優しい状況にあるようです。
ただし、この時期に山々に雪がないと夏場の水不足が大変心配になってきます。
1月から3月までの年度末は何かと忙しさに追われ、時があっという間に過ぎる事から『1月行く、2月逃げる、3月去る』と言ったりします。
本幼稚園も文化祭を始めとする諸行事、卒園式、入園式準備等々で時間がいくらあっても足りないぐらいの忙しさになります。


<夕餉の話題>

子育て四訓

乳児(0~2才)はしっかり肌を離すな

幼児(3~5才)は肌を離せ手を離すな

少年(6~12才)は手を離せ目を離すな



青年(13才~ )は目を離せ心を離すな

この幼稚園にお世話になったことにより、23歳から今日まで私は幼稚園児から大学生まで関わりを持つことが出来ました。この間、我が子を含め、その世代に応じた適切な指導をしてきたかを自問すると全く自信が持てません。指導のチャンスを見過ごしたり、子どものサインを見逃したりだらけです。出来る事なら原点に立ち返ってやり直したい気持でいっぱいです。
これからお子さんの成長と共にある親御さんのご健闘をお祈り致します。

2020/01/06

1月の園だより



1月の俳句
  <正月の 子供になって 見たき哉>  小林 一茶


明けまして おめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
1月を「睦月」といいますが、これはお正月に家族や親戚が集まり、睦み会うことから「睦月」になったという説があります。各ご家庭ではいかがだったでしょうか。
『子どもは風の子 元気な子』寒さが続いていますが子ども達は積極的に園庭に出て、なわとび・はねつきを楽しんでいます。また室内では、あやとり・コマまわし・カルタ等に興じています。


<夕餉の話題>
乳幼児期は、からだを動かすことがとても大切とされています。
しかも外あそびを通してたくさん動かすことが重要とも言われます。自由な外あそびをたっぷりさせている園は、運動能力が高いという調査結果があります。それは子どもが楽しさの中で知らず知らずのうちに多様にからだを動かしているからでしょう。文部科学省の幼児期運動指針では大切な基本的な動きとして、次の3つをあげています。
 
1、体のバランスをとる動き
  (立つ、座る、寝ころぶ、起きる、回る、転がる、渡る、ぶら下がるなど)
2、体を移動する動き
  (歩く、走る、はねる、跳ぶ、登る、下りる、這う、よける、すべるなど)
3、用具などを操作する動き
  (持つ、運ぶ、投げる、捕る、転がす、蹴る、積む、こぐ、掘る、押す、引くなど)