2018/12/01

12月の園だより



(12月の童話) おおさむこさむ・雪・ジングルベル・北風小僧の寒太郎


年の瀬もせまり世の中が何となく慌しさを増してきました。
そのうち巷には、クリスマスソングが流れ出すでしょう。
 クリスマスと言えばくつ下に入ったプレゼントが定番です。この由来は「昔サンタクロースがこども達に金貨を贈ろうとして煙突から投げ込んだら暖炉に干してあるくつ下に偶然落ち・・・」
こんな伝説からきているそうです。
 穏やかで和やかなクリスマスと大晦日をお過ごし下さい。


<夕餉の話題>
 自分を自分でコントロールすることは、いくつになっても難しいものです。私はこの歳になっても自己コントロールが甘いと言われます。生活の乱れが心の健康を害し、心の乱れがからだの健康をそこないます。心の健康とからだの健康を保つためには、自分で自分をコントロールする力を培う必要があります。


 子どもに自己コントロール力を育むには①一日をリズムよく過ごす。②早寝早起きをする。③朝食はかならずとる。④バランスよくしっかり食べる。⑤身のまわりを整える。ことが必要です。
 冬休みの課題にしてみて下さい。





2018/11/02

11月の園だより

(11月の童謡) まっかな秋・とおりゃんせ・たき火・七つの子



 落葉が風に舞う頃となりました。
 先月は盛りだくさんの行事があり、中でも昨年一昨年と雨天中止にした移動動物園は三年ぶりの開催でした。
 雪組さんの喜びと親御さんの安堵感はひとしおだったようです。
 11月1日(木)は次年度入園希望者の願書受付と面接です。
園の良さを理解と賛同をいただき多くの入園希望者が来られることを期待する次第です。


<夕餉の話題>
 私は折々『ほめる』効果について書いたり、話したりしてきました。同様にいけない事をした時は『叱る』ことがとても大切なことと考えます。
 そこで重要なのが叱り言葉です。
〇 ひとつ目は「どうしてこんなことをするの?」「なぜ、お母さんを困らせるの?」など疑問で終るような表現は伝わりにくく、「これはしてはいけないことだ!」「お母さんはこうして欲しかった!」と親の気持ちをストレートに伝えることが効果的です。
〇 ふたつ目は絆や結びつきを大切にした表現をすることです。「お母さんはもう知らない!」「勝手にしなさい!」のように子どもとの関係をスパっと切るような言葉かけは一番マイナスです。







2018/10/01

10月の園だより



(10月の童謡) 虫のこえ・こぶたぬきつねこ・どんぐりころころ・げんこつ山のタヌキさん


 秋の夜長の今月は盛り沢山の行事が予定されています。その中でも運動会はメインの行事です。子ども達は運動することが大好きで、何も言わなくても鉄棒にぶら下ったり、ブランコをこいだり、すべり台で遊んだりして片時もじっとしている事がありません。子ども達はこのような運動や遊びの中で基本的な運動能力を身につけていきます。
 運動会で子ども達は力の限り頑張ってくれることを期待しています。「出来た」「出来なかった」にかかわらずひたむきな頑張りをほめて欲しいと思います。


<夕餉の話題>


 ほめ方のコツとしては 今ここで すぐに 素直に 適切に が大切です。すなわち運動会が終わった直後にご家族が目を輝かせ、ギュッと抱きしめ「がんばったね!」がとても大事です。タイミングがズレたり、条件が見え隠れすると効果的ではありません。





2018/09/06

9月の園だより





(9月の童謡) とんぼのめがね・どんぐりころころ・もみじ


 朝夕ごとに涼しくなる季節がめぐってまいりました。長い夏休みも終わり、園児達は楽しかった夏の思い出と先生や友達に会える喜びを胸一杯にためての登園です。
 私は終業式で園児達に「早寝・早起き・朝ごはん」そして「お片づとけ・お手伝い」を頑張りましようと送り出しました。いかがだったでしょうか。
 
 今日から始まる2学期は様々な行事が目白押しです。より楽しい園生活が送れますよう園児達への応援と行事へのご協力をよろしくお願い致します。


<夕餉の話題>
◎ 夏。思い出のひとこま。
(その一) インコの飼育舎に入るために虫よけ噴霧剤をからだに吹きかけていると、年長の男の子が「えんちょうせんせい!なにしているの」と声をかけてきました。私はどう答えていいか一瞬分らず「虫バイバイだよ」 と言いました。するとその男の子は「虫よけスプレーをかけてるんだ」・・・。心の中で「参った~」と叫びました。

(その二)園庭を歩いていると、れいこ先生に「園長先生!〇〇くんに何をしているか聞いてみてください」と呼び止められました。
私は半信半疑で「〇〇くん何をしてるの?」
と聞くと、その男の子は「じょうもんしきどき(縄文式土器)をさがしているの」とかえ返ってきました。またこれも「参った~」でした。

2018/07/02

7月の園だより



(7・8月の童謡)たなばたさま・海・花火・ほたるこい


 暑さが日毎に厳しくなる折、子ども達の表情は一層輝きを増してきました。
 プールの時間が待ち遠しくて、水着を出してくる子ども達…。どんどん着替えが上手になっています。
 今月は雪組さんの『お泊まり保育』があります。
親元から離れ、お友達や先生との初めてのお泊まりです。
この経験は強烈な印象として後々まで残ることでしょう。そしてこのような経験を重ねるごとに一歩ずつ成長し、自立に近づいていくのだと思っています。


<夕餉の話題>


 我家の壁には相田みつをの日めくりカレンダーが掛けてあります。








 その中で一番共感を覚えるのが上の作品です。
粗忽物の私には数々の失敗をしてはその都度落ち込んだり、いきり立ったりしています。
 そんな時、これを見ると激しく大きく揺れる心が次第に収まり、鳩尾あたりで止まる感じになります。


2018/06/05

6月の園だより



 (6月の童謡)かえるのうた・あめふり・めだかの学校 
 梅雨に入り、木々の葉は生い茂り緑の深さも一層増してきました。これが虫達にとって絶好の日傘、雨傘になっています。
 本園では6月に内科と歯科の検診を行います。子どもの健康状況を客観的に把握し適切に対応することは大変重要なことと思います。検診結果を有効に活用して下さい。
 またこの時期は、食物の腐敗や細菌発生等による食中毒に十分注意して下さい。


◎ Health is better than wealth. 
   (健康は富にまさる)  


<夕餉の話題>
 若かりし頃の私が勤めていた中学校で、保護者会の折校長先生が話したことを紹介します。
 「子どもを悪くするのは簡単です。子どもの要求を全てかなえてやれば子どもは確実に悪くなります。これは世界中の教育学者が言っていることです。何でも手に入り、何でも自分の言うとおりになると思っていた子どもが集団の中に入ってちょっとした壁にぶつかると、すぐひねくれたり、くさって非行に走ったりしてしまうのです。小さい時から小さい壁にぶつかってはそれを乗り越えて、少しずつ我慢することを覚えて成長し、大きな壁にぶつかっても乗り切る力が自然に身についてゆくのです。この小さな壁になるのは母親の役目です・・・・・」


◎ この母親の役目はもう始まっているように思います。


 

2018/05/01

5月の園だより



(5月の童謡)こいのぼり・みどりのマーチ・さんぽ


 風薫るこの頃、園庭の空を鯉のぼりが勢い良く泳いでいます。その下で子ども達は元気良く走りまわっています。
 園での生活が1ヶ月になろうとしている虹組さんは、当初お母さんに泣いて、すがっている姿がありました。でも今ではすっかり落ち着いて、賑やかな中にも和やかな時が流れています。


<夕餉の話題>


幼稚園は、次のような集団生活の場と考えます。


1、同世代の幼児と気持ちを伝え合い、支え合いながら主体性や
社会的態度を身につけていく場


2、幼児一人ひとりを十分に理解し、適切な援助を行う教師ととも  に生活する場


3、教育的な配慮の下に、幼児が友達とかかわって活動するための様々な環境が用意されている場


 
このように幼稚園は家庭や地域と異なる独自の働きがあります。子ども一人ひとりの育ちを促すには園・家庭・地域がそれぞれの立場で知恵を出し合うことが一番重要な気がします。



2018/04/16

4月の園だより



 (4月の童謡)さくら さくら・ちょうちょう・ぶんぶんぶん
 桜花が咲きそろう中、お子様のご入学・ご進級おめでとうございます。
    
 小さな胸に大きな期待と不安を詰め込んで、入園してくる虹組さん、クラス替えをしてひとつ上のクラスに進級した花組・雪組さん、それぞれ新しい出会いの始まりです。
 今年度は虹組38名(うさぎ組20名、ひよこ組18名)・花組31名(2クラス)、雪組47名(2クラス)、合計116名(6クラス)でのスタートです。
 
 本園では保育のねらいとして次の事を進めてまいります。


 3歳児…一人ひとりの活動を保障し、その中で友達と仲良く生活する基本的な態度を身につけたい。


4歳児…いろいろな経験を通じ、友人と一緒に生活するための基本的な約束や活動への取り組みを身につけたい。


5歳児…自分の力を出し切り、主体的に行動し、その中でお互いの良さを認め合う態度を身につけたい。




<夕餉の話題>
 入園・進級はこれまでの生活習慣を見直し、再スタートをするのに絶好のチャンスです。お子さんの成長・発達に応じて下記のことを頑張らせてみてはいかがでしょうか。



園での出来事について話をする/「おはよう」「ただいま」「おやすみ」などのあいさつをする/早寝・早起きをがんばる/朝ごはんをしっかり食べる/お家の手伝いをする/時間やルールを決めてテレビやゲームをする。



 



2018/03/01

3月の園だより



 弥生 啓蟄 鶯 木蓮
プランターのチューリップの芽が日々成長し、じっとしていた亀も起き出して本格的な春の訪れを待っています。
 月日の経つのは早いもので、雪組さんはいよいよ園で過ごす最後の月になりました。
ご家庭でお子さんが新しいランドセルを背負い、小学校入学を心待ちにはしゃいでいる姿が目に浮かびます。
 それぞれの小学校生活が楽しい毎日であることを願って止みません。
<夕餉の話題>
 幼稚園と小学校で決定的に違うことは、保護・育成から強化・鍛錬に移行することです。
すなわち全部自分ひとりでしなければならないことです。先生方も
「もう小学校なんだから自分のことは自分でしなさい」と言うでしょう。
このように小学校に入学すると、生活が一変し、自分で考えて動くことが求められます。
そのためには、次の5つの習慣えを身につけておくことがとても大切になります。
1.自分で身の回りのことをする習慣
2.親や幼稚園の先生以外の大人と話す(あいさつを
  する)習慣
3.短い時間でも机に向かう習慣
4.鉛筆とお箸を使いこなす習慣
5.時計でだいたいの時間を知る習慣
これらは年長さんに限ったことではなく、年中・年少さんでもその発達、成長に応じて取り組むことが出来る事柄だと思います。





 

2018/02/01

2月の園だより



 如月 柊鰯 落椿 恵方巻
 3月は節分です。幼稚園でも2日に豆まきをします。去年のうちから鬼さんに頼んでありますので、親鬼がたくさんの子鬼を連れてやってくる事でしょう。
 4日は立春です。
 『梅一輪一輪ほどの暖かさ』もうすぐ春の到来ですがまだまだ寒暖さが激しい季節です。油断しないで健康には十分留意して下さい。20日(リハーサル)21日(本番)は文化祭です。一年間の集大成と言っても過言ではない行事です。子ども達の頑張りを期待していて下さい。

<夕餉の題>

 ◎以前、某テレビ局の朝の講演番組で、子どもが示す“ママ大好きサイン”というのを見ました。
 そのサインとは①笑顔をふりまく甘える「見て見て!」と寄ってくる。この三つのサインを見せる時、子どもは母親に100%の信頼を寄せている証しだそうです。もちろん父親、家族に対しても同様です。
 ◎1月の園便りで子どもが幸福な人生を歩むには、自己肯定感を持っていることが大切と書きました。自己肯定感とは自分にOKを出し、様々な自分を受け入れられる感覚です。これとは反対に、自己否定感という言葉があります。これも子ども時代の育てられ方が大きく作用します。
 これは次のような環境下で育てられると身につくことがあるようです。①虐待を受けた経験がある。ほめられる、認められた機会が無かった。自分で選択する機会が少なかった。過保護に育てられた。子ども時代に親があまり話しを聞いてくれなかった等です。自分に自信が持てる子どもに育てたいものです。



2018/01/10

1月の園だより



   睦月 初夢 福寿草 霜柱
  明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。
 正月は年神様を迎える行事です。年神様は、一年の初めにやって来て、これから始まる年の豊作物の豊作と家族の繁栄を守ってくれると信じられてきました。門松やしめ飾りを飾ったり、鏡もちを供えたりするのは、年神様が迷わず来ることが出来るようにするための目印のようです。


石川啄木の歌に『何となく 今年は良い事あるごとし 元旦の朝 晴れて風なし』というのがあります。これはこれからの一年に、幸せや充実した生活を期待して詠みました。
 皆様のご多幸をお祈り申し上げます。


<夕餉の話題>


 『三つ子の魂 百まで』という諺は、幼い時に身に付いた性格は一生変わらないという意味で使います。
 幼児期の心の土台づくりは、将来の子どもの人生に大きな影響を与えます。
 子育ての目指すところは、子どもが大人になった時に幸福な人生を歩むことができる力を授けることに尽きると思います。
 この力は自己肯定感を持ち、頑張って困難を乗り越えることにより身につきます。このために親はスキンシップをフル活用し、たっぷりの愛情を注ぐことがとても重要です。スキンシップ(抱きしめる・さわる・チュッをする等)により子どもは自分が包まれている感覚を皮膚を通じで身につけていきます。